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自民党高市新総裁の執行部人事が発表されました。
党の要職に麻生氏の人脈を多く起用したその内容が「第二次麻生内閣」と呼ばれて話題になっています。
高市総裁が執行部人事を正式発表「不安を希望や夢に変える」 麻生副総裁、鈴木幹事長らの布陣(Yahoo!ニュース)
思い返してみると、支持率10%台と低迷した麻生内閣は2008年の発足から1年もたずに、民主党に政権交代を許しています。
麻生氏が中心となって組閣されるとなると、今回またもや短期政権になってしまうのではないかという心配の声があがっているのです。
第二次麻生内閣と呼ばれる人事の内容

「第二次麻生内閣」と呼ばれるのは、党の要となる役職を麻生太郎氏の人脈で固めているのが理由です。
副総裁:麻生太郎氏
幹事長:鈴木俊一氏
政調会長:小林鷹之氏
選挙対策委員長:古屋圭司氏
組織運動本部長:新藤義孝氏
広報本部長:鈴木貴子氏
総務会長:有村治子氏
国対委員長:梶山弘志氏
幹事長代行:萩生田光一氏
副総裁に麻生氏、幹事長、国対委員長、政調会長、選対委員長といった実務権限の大きいポストには麻生派や麻生氏と近い人物が並んだ構図となっています。
総裁選では麻生派が組織的に高市氏を支持し、当選への道筋を作りました。
この人事の主な理由は、高市総裁の総裁選での勝利に麻生派の支援が大きく貢献したためと言われています。
今後は人事以外の政策決定の場でも麻生氏の影響力が及ぶと思われます。
高市新体制という看板のもと実権は麻生氏が握るとみられており、この体制が「第二次麻生内閣」と受け止められているのです。
政権交代された2009年の麻生内閣を振り返る
麻生太郎氏が総理大臣を務めた内閣は、2009年に政権交代によって幕を閉じました。
当時の麻生内閣は、リーマンショックによる世界的な経済危機の中で舵取りを迫られていたのです。
景気対策として定額給付金の支給などを行いましたが、国民の支持を十分に得ることができず、また、麻生総理の発言が度々問題視されマスコミからの批判も相次ぎました。
麻生氏はとても優秀な政治家ですが、なぜか「マスコミからはあまり好かれていない」という印象が強かったのです。
厳しい状況の中で行われた2009年の衆議院選挙では、自民党が歴史的な大敗を喫しました。
民主党が圧勝し、長く続いた自民党政権から民主党への政権交代が実現したのです。
麻生内閣は2008年9月から2009年9月のおよそ1年という短期政権となりました。
麻生内閣が政権交代された理由は、経済政策への不満や政権運営の不安定さが積み重なったためと言えます。
このときの国民は大きな変化を求めて、野党である民主党に期待を寄せました。
今回の高市体制が「第二次麻生内閣」と呼ばれることで当時の記憶を思い起こす人も多く、同じ道を辿るのではないかという不安が広がっているのです。
高市総裁が麻生内閣色を払拭するには
高市総裁が第二次麻生内閣というイメージを払拭するためには、独自性を明確に打ち出す必要があります。
まず重要なのは、政策面で高市総裁自身のビジョンをしっかりと国民に示すことです。
麻生派の意向に沿うだけでなく、高市総裁が掲げる経済政策や外交方針を前面に押し出していく必要があります。
特に減税に異を唱える財務省との関係をどうするのか、財務大臣や税調会長を誰にするのかなど、国民が納得できる人事をおこなう必要があると思います。
高市総裁が独自のリーダーシップを発揮し、麻生派の影響力を超え、停滞している経済を立て直す政権運営を実現できれば、第二次麻生内閣という呼び方も次第に消えていくのではないでしょうか。
また政権交代が起きる?それとも新連立政権?
実際問題として、自民党に代わる野党の存在が見当たりません。
政権交代が起きる可能性は、現状では限りなく低いと考えられます。
自民党を中心とした連立政権の継続、というのがもっとも現実的です。
今回公明党が「連立離脱」を匂わせる発言をしていますが、それでも自民党は他の政党とともに与党のままでいると考えられています。
近ごろの動きで言えば、国民民主党や維新との連立もありえない話ではないようです。



