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【ばけばけ】モデルの小泉八雲って何した人?名前の由来と代表作『怪談』の評価

2025年9月29日(月)、NHKテレビ小説で小泉八雲とその妻・小泉セツをモデルとしたドラマ『ばけばけ』がはじまりました。

「小泉八雲」とは日本名で、元々は外国人だったことをご存知でしょうか。

小泉八雲とは明治時代に活躍した作家で、日本の文化や風習を世界に紹介した人物です。

小泉八雲が何をした人なのか、名前の由来や代表作「怪談」の評価などを解説します。

目次

小泉八雲って何した人?

ばけばけ(NHK)

小泉八雲は日本の怪談や民話を英語で世界に紹介した作家です。

明治時代に来日したギリシャ系アイルランド人で、日本文化に深く魅了されて帰化した人物でもあります。

小泉八雲が何をした人なのかというと、まず挙げられるのが日本文学の翻訳や紹介活動です。

当時の日本は開国して間もない時期で、西洋人にとって日本は謎に包まれた国でした。

小泉八雲は日本各地の伝説や怪談話を丁寧に収集し、英文で書き直して出版したのです。

さらに東京帝国大学で英文学を教える教師としても活躍しています。

授業では文学作品を深く読み解く方法を学生たちに伝えました。

また、日本の宗教観や美意識について多くのエッセイを執筆し、西洋とは異なる日本独特の精神性を紹介しました。

小泉八雲の最大の功績は、日本人が当たり前だと思っていた文化の価値を外国人の視点から再発見させたことにあると言えます。

小泉八雲の名前の由来と出生名(本名)

小泉八雲の出生名はパトリック・ラフカディオ・ハーンといいます。

1850年にギリシャのレフカダ島で生まれたため、ラフカディオという名前が付けられました。

父親はアイルランド人の軍医で、母親はギリシャ人でした。

小泉八雲は日本に帰化した際に付けた日本名です。

妻の小泉節子と結婚したことで小泉姓を名乗るようになりました。

八雲という名前は島根県の出雲地方に由来しています。

出雲は古事記に登場する「八雲立つ出雲八重垣」という和歌で知られる土地です。

ラフカディオ・ハーンは松江市で英語教師として働いていた時期があり、出雲の文化や神話に強く惹かれました。

そのため帰化する際に八雲という名前を選んだのです。

小泉八雲という名前には、日本文化への深い敬意と愛情が込められています。

出生名のパトリック・ラフカディオ・ハーンから小泉八雲へと名前を変えたことは、日本人として生きる決意の表れでもありました。

誰もが聞いたことのある代表作「怪談」の評価

小泉八雲の代表作『怪談』は今でも高く評価されている名作です。

1904年に出版されたこの作品集には、耳なし芳一や雪女など17編の怪談が収録されています。

『怪談』が高い評価を受けている理由は、単なる怖い話の寄せ集めではなく、日本人の独特な感性や考え方が丁寧に描かれているからです。

小泉八雲は各地で語り継がれてきた民話を集めるだけでなく、登場人物の心情や時代背景まで掘り下げて描写しました。

西洋のホラー小説とは異なり、日本の怪談には哀しみや切なさが漂っています。

小泉八雲はその独特の雰囲気を見事に英語で表現したのです。

英語圏の読者からは日本文化を理解する入口として評価され、日本の読者からは自国の文化を再認識させてくれる作品として愛されてきました。

出版から120年以上経った現在でも『怪談』は世界中で読まれ続けています。

映画化や舞台化も何度も行われており、小泉八雲の代表作として不動の地位を築いています。

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