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高市総理午前3時勉強会に官僚の反応「開いた口が塞がらなかった」

高市早苗総理が「午前3時出勤」をしたというニュースが、大きな話題を集めています。

正確には、総理公邸で午前3時から「勉強会」を開いた、という内容でした。

いくら国のトップとはいえ、なぜ真夜中ともいえる時間に仕事を始める必要があったのでしょうか。

この「真夜中の勉強会」になってしまった原因と、官僚の皆さんの反応について解説します。

目次

高市総理が午前3時に勉強会をしたのはなぜ?

高市早苗総理大臣

高市総理が午前3時から勉強会を始めた理由は、国会での大切な答弁の準備のためでした。

特に「予算委員会」という場は、テレビ中継も入ることが多く、総理大臣にとって初めての本格的な議論の場となります。

高市総理は、質問に対してしっかりと完璧に答えたい、という思いが強い方のようです。

そのため、入念に準備をしようとしたことが、早朝の勉強会につながりました。

高市総理だけが午前3時から働きたかった、というわけでもないようです。

前日夕方に野党からの事前質問が揃っていなかった

実は、国会の古い習慣も関係しています。

国会では、野党の議員が総理に質問する内容を事前に「質問通告」として伝えるルールがあります。

しかし、その通告がルール通りに行われず、答弁の準備をする官僚に届くのがとても遅くなることがたびたび問題になっていました。

質問が来るのが遅れれば、答弁資料を作る作業も深夜や明け方までかかってしまいます。

夜に作成された資料ができてから高市総理が内容を確認するとなると、どうしても勉強会の時間が真夜中になってしまったという事情もあるのです。

準備を万全にしたいという高市総理の姿勢と国会の習慣が重なって、午前3時スタートという異例の事態になったと考えられます。

官僚の反応「開いた口が塞がらなかった」の声

この午前3時からの勉強会について、実際に準備に追われた官僚の皆さんは、どう感じたのでしょうか。

やはり、素直な驚きと戸惑いの声が上がっています。

ある官僚は、報道機関の取材に対して「(午前3時開始と聞いて)開いた口が塞がらなかった」と、その時の衝撃をそのまま表現していました。

普通に考えれば、午前3時は寝ている時間です。

その時間に総理大臣との打ち合わせが設定されれば、驚くのも無理はありません。

官僚の皆さんも、高市総理の勉強会に合わせて、その前から資料作成などで徹夜に近い状態で働いていた可能性があります。

この状況について、高市総理自身も「(官僚も)睡眠時間もほとんど取れていない状況だった」と認めています。

そして、「迷惑をかけた」という言葉で、官僚たちに対して謝罪をしました。

今回の出来事は、高市総理の熱心さが伝わると同時に、霞が関で働く官僚の皆さんの大変な働き方を、改めて浮き彫りにする結果となりました。

高市総理と官僚の関係はうまくいっているの?

今回の午前3時勉強会の一件で、高市総理と官僚の皆さんの関係は大丈夫なのか、心配する声も出ています。

高市総理は、とても熱心に仕事に取り組むタイプとして知られています。

しかし、トップが熱心すぎると、周りで働く人たちが疲れてしまうのではないか、という見方もあります。

実は、高市総理は国会議員として野党にいた時代、当時の鳩山内閣に対して「官僚に深夜残業を強いている」と、働き方を批判する質問をしたことがありました。

そのため、今回の行動が「過去の発言と違うのではないか」と注目されてしまった面もあります。

高市総理が官僚を含めた側近や警護の人々に対して「迷惑をかけた」と謝罪しましたが、根本的な問題である「野党からの質問通告の遅れ」を見直さない限り、また同じようなことが起こるかもしれません。

総理大臣と官僚が良い関係を保ちながら仕事を進めるためにも、無理のない働き方ができる環境づくりが求められているようです。

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